がん検診の利益・不利益
がん検診には、以下のような「利益」と「不利益」があります。このことを知ったうえで、利益が不利益を上まわると科学的に認められた『がん検診』を受診しましょう。
がん検診の利益
がん検診の主な利益は、以下の3つです。
- 早期発見・早期治療による死亡率減少効果があること
- 早期発見により治療が軽度ですむこと
- がん検診で「異常なし」と判定された場合に安心感を得られること
また、子宮頸がん検診と大腸がん検診では、がんになる前の病変も見つけて治療することにより、がんになることを防ぎます。
がん検診の不利益
がん検診の主な不利益は、偽陰性※1、偽陽性※2、過剰診断※3、偶発症※4です。がん検診を受診した人はどなたでも、これらの不利益を受ける可能性があります。
※1 偽陰性
実際にはがんがあるのに、精密検査が不要と判定されることです。
がんは発生してから一定の大きさになるまでは発見できませんので、1回の検診で確実に見つかるとは限りません。そのため、がん検診は1回だけではなく、適切な間隔で定期的に受け続けることが大事です。
※2 偽陽性
実際にはがんがないのに、がんの疑いあり(精密検査が必要)と判定されることです。
本来受ける必要のない精密検査(医療行為)で心身に負担がかかります。また、精密検査で問題ないことが判明するまで、不安な日々を過ごすことになります。
※3 過剰診断
命に別条のないがん(成長スピードが極めて遅いなどの理由により、治療をしなくても命を脅かさないがん)を検診で発見することです。
※4 偶発症
検診や精密検査での医療行為による合併症を指します。
例として、内視鏡による出血や穿孔(せんこう)、バリウムの誤嚥(ごえん)や腸閉塞(ちょうへいそく)、放射線被ばくなどがあります。
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