香箱文珠

ページID 1003998  更新日 令和2年1月17日

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  • 所在地 前飛保町
  • 所有者等 曼陀羅寺
  • 種類 工芸
  • 指定年月日 昭和43年12月2日
写真:香箱文珠
直径 10.7センチ

文珠像は獅子に乗っている蓮台付きの座像で、香箱に入っています。その香箱は、厨子の背面に固定され、前面より蓋が出来ます。香箱はところどころ漆がはげて、下地の麻地が見えています。厨子の観音扉には、十六羅漢の細密画が描かれ、両脇の観音扉にも、細密画が描かれています。文珠・香箱・厨子は、それぞれ精巧にできています。
幕末から明治初年にできた尾張名所図会には、香箱文珠の由来について次のように書かれています。「寛正3年(1462)、当山第七世の住僧空光上人が、暁の勤行をしていますと、一人の老尼が入ってきて、浄土曼荼羅の一軸を渡して言いました。{有縁の者(仏に縁のある人)が、一たび拝せば、三悪道(地獄・餓鬼・畜生の三道)に落ちなくてすみます。私は上人の信仰に感じて、お伝えします}と言い終わるとすぐ姿を消しました。さて曼荼羅を開いて見れば、大和国の当麻寺の古幅と、少しも違っていません。
.....このとき香箱の中から、文珠菩薩の小像が現れました。」その像は今もあって、香箱の文珠といいます。

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