施政方針

ページID 1003836  更新日 令和8年2月20日

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令和8年市議会3月定例会における施政方針全文

 本日ここに、令和8年江南市議会3月定例会が開会されるに当たり、私の施政に対する方針を申し述べまして、市議会議員各位並びに市民の皆様の深いご理解とご協力をお願い申し上げるものでございます。
 私は、「市民の皆様との対話」を市政運営の根幹に据え、市民の皆様の声に真摯に向き合いながら、「すべての世代に実感できるしあわせ」の実現に向けて、市政推進に全力で取り組んでまいりました。
 さて、我が国におきましては、米国の通商政策などの国際的な不確実性の中にありながらも、緩やかな経済回復が進む一方で、物価上昇が継続し、消費者マインドへの影響が懸念される状況にあります。こうした中、国は施策の優先順位を抜本的に見直し、行政改革及び効率化を強く推進しながら予算の重点化に取り組むとしています。
 本市におきましても、景気回復の恩恵は限定的である一方で、人件費や扶助費の増加、公共施設の老朽化対策など、財政需要が急増している状況にあります。第6次江南市総合計画後期基本計画の計画期間も後半を迎え、引き続き、「にぎわいと住みよさの向上」、「全世代への安心としあわせの提供」、「生きがいやコミュニティの創出」の3つの戦略政策を柱として推進しながら、持続可能な行財政基盤の構築を最優先課題として位置付ける必要があります。
 次に、重点的に推進している主な事業について、述べさせていただきます。
 曽本地区新工業用地につきましては、各関係機関との連絡調整や、地権者から土地売渡の承諾の取得などに取り組むとともに、隣接する都市計画道路豊田岩倉線の調査を実施し、雇用の創出と安定的な確保、税収の増加など、将来の活力のあるまちづくりに向けて事業を推進してまいります。
 永く役割を果たしてきた公共施設につきましては、将来をしっかりと見据えながら、対応していくことが急務となっています。宮田東保育園、藤里保育園の統合整備を進め、公共施設の総量縮減及び施設、設備の計画的な予防保全を図ってまいります。
 また、老人福祉センターの跡地には、市内の児童館等を統合した「ウィステリアプラザ」を愛称とする多世代交流施設の供用を開始してまいります。各機能を複合化することにより、公共施設の再配置を計画的に進めながら、世代間交流を促進するための活動拠点として、新たな関わり合いから地域の魅力が向上する場としてまいります。
 限られた経営資源を最大限に活用し、創意と工夫のもと、市民サービスと財政健全化のバランスを取りながら、効率的で実効性の高い市政運営に邁進する所存でございます。

 それでは、令和8年度の予算編成の基本的な方針について、ご説明申し上げます。
 本市の財政は、歳入の根幹をなす市税では、税制改正による減収の影響が見込まれるものの、市税全体として増額する見込みとしておりますが、近年の物価上昇、社会保障経費の一部である扶助費や民間企業の高水準の賃上げの影響による人件費の上昇など経常的な経費が年々増加しております。
 このことから、将来にわたって健全な財政運営を継続しながら新たな事業を展開するためには、既存の事業を現在の市民ニーズや社会情勢に照らし、優先度の低い事業は休廃止を含めたゼロベースでの抜本的な見直しを進めていくことで、限られた経営資源を効率的かつ効果的に活用する必要があります。
 こうした状況を踏まえて、第6次江南市総合計画に基づき編成しました令和8年度の当初予算は、一般会計で380億7,492万4,000円、令和7年度に比べて3.7%の増でございます。特別会計は4会計で、その総額は190億7,016万4,000円、令和7年度に比べて1.9%の減でございます。
 また、企業会計は2会計で、その総額は57億7,148万1,000円、令和7年度に比べて7.2%の減でございます。
 全会計あわせますと、629億1,656万9,000円で、令和7年度に比べて0.9%の増でございます。
 こうした状況の中、令和8年度における主な施策につきまして、第6次江南市総合計画に掲げます5つの分野別に方針を述べさせていただきます。

まちづくり分野

 第1は、まちづくり分野でございます。
 はじめに、『快適な生活環境の維持』についてでございます。
 「環境保全への意識の高揚」としましては、地球温暖化対策として、住宅用ゼロカーボン推進設備設置に対する補助金の交付など、脱炭素社会の実現に向けた施策を実施してまいります。
 「ごみの適正な収集、運搬、処分」としましては、新ごみ処理施設建設事業につきまして、令和10年度の供用開始に向けて、尾張北部環境組合が主体となって事業を進めてまいります。
 次に、『にぎわいあるまちづくりの推進』についてでございます。
 「市民の足の確保」としましては、市民の移動ニーズの多様化及び既存の公共交通の課題に対応し、地域特性に適した持続可能な公共交通の確保・維持・改善を図るため、地域公共交通計画を策定する地域公共交通会議に対して負担金を支出してまいります。
 「中心拠点の基盤整備」としましては、江南駅周辺において、駅ロータリーの通過交通分離などの社会実験を行い、令和8年度から9年度にかけて、江南駅周辺交通環境改善計画を策定し、布袋駅周辺においてはtoko+toko=labo(トコ・トコ・ラボ)南東側の道路の整備を進めてまいります。
 「道路交通ネットワークの整備推進」としましては、都市計画道路江南通線の整備に向けた用地取得を進めてまいります。
 次に、『生活にゆとりとうるおいを生む公園緑地推進』についてでございます。
 「都市公園等の整備推進」としましては、ごみ処理施設整備・運営事業に伴う地域振興策事業により、中般若地区に公園の整備を進めてまいります。
 次に、『生活を支える道路の整備と維持管理』についてでございます。
 「道路の整備及び維持管理」としましては、道路施設の健全性を確認するために定期点検を実施し、点検結果に応じて計画的に修繕を行うことにより、道路施設の長寿命化を進めてまいります。
 また、ごみ処理施設整備・運営事業に伴う地域振興策事業により、草井地区の道路改修を進めてまいります。
 次に、『安心して住み続けられる住環境の確保』についてでございます。
 「適切な開発許可と建築指導、木造住宅耐震化の促進及び空家等対策の推進」としましては、令和9年度に予定する次期江南市空家等対策計画の策定に向け、空家等の実態調査を市内全域で行い、空家等に関する施策を総合的かつ計画的に進めてまいります。
 次に、『浸水被害のないまちづくりの推進』についてでございます。
 「雨水貯留機能の強化と河川・排水路の改修整備」としましては、雨水貯留機能の強化を目的として整備しております古知野高等学校への雨水貯留施設整備に係る舗装復旧工事を行い、一連の工事がすべて完了いたします。また、古知野南小学校への雨水貯留施設整備に係る貯留施設本体工事に着手するとともに、河川の拡幅整備などについては、県に対して引き続き早期整備を要望し、さらなる治水安全度の向上に取り組んでまいります。
 次に、『公共下水道の普及促進』についてでございます。
 「下水道管きょの建設・維持管理及び普及促進」としましては、下水道の普及促進のため、効率的な整備を進めるとともに、供用区域内の未接続世帯の早期接続を促すため、啓発活動等を継続して実施してまいります。
 次に、『安全な水の安定供給』についてでございます。
 「水道事業の健全な経営」としましては、水道事業の将来像を描き、実現のための方策を含めた地域水道ビジョンを更新するとともに、水道事業を安定的に継続していくために必要となる、中長期の経営収支計画である経営戦略を更新し、適正かつ効率的な経営を推進してまいります。
 「水道施設の整備と水道水の安定供給」としましては、地震被害を最小限に抑えるため、基幹管路及び配水管の耐震化を計画的に進めてまいります。

ひとづくり分野

 第2は、ひとづくり分野でございます。
 はじめに、『心豊かな子どもの育成支援の推進』についてでございます。
 「子どもを育成する環境の充実」としましては、教室に入れない児童の居場所づくりのため、現在小学校4校に設置している校内教育支援センターを、新たに小学校3校に増設してまいります。
 次に、『地域が支える子育て支援の推進』についてでございます。
 「働きながら子育てする家庭への支援」としましては、令和8年4月から給付事業として全国で始まる乳児等通園支援事業、いわゆる「こども誰でも通園制度」について、利用方法や制度概要を丁寧に周知していくとともに、全てのこどもの育ちを応援してまいります。
 「遊びを通じた楽しく豊かな子育ての実現」としましては、ニーズの高い学童保育の支援員不足の解消を図るため、継続して人材派遣により必要な支援員を確保し、安定した運営を図ってまいります。

しごとづくり分野

 第3は、しごとづくり分野でございます。
 はじめに、『地域の雇用を支える産業の育成支援』についてでございます。
 「商工業の活性化」としましては、創業支援補助金の交付や江南商工会議所を始め、市内金融機関等との連携により、創業・起業を志す方を支援してまいります。
 「企業誘致の推進」としましては、曽本地区に加え、安良区域への企業誘致を継続して取り組んでまいります。
 次に、『農業の安定経営と農業施設管理』についてでございます。
 「農業の安定経営のための支援と農業用施設の適正管理」としましては、適正な農地の保全に向けて、新規就農者などの農業者に対する支援や、農地中間管理機構を活用した農地の集積・集約化などに取り組んでまいります。
 また、安定的な農産物の生産や農業経営の実現を図るため、老朽化が進む各土地改良区の用排水路などの改修を行う県営事業に対して、負担金を支出してまいります。

ちいきづくり分野

 第4は、ちいきづくり分野でございます。
 はじめに、『安心・安全な地域づくりの推進』についてでございます。
 「災害対策活動の充実・強化、有事対策の確立」としましては、江南市地域強靭化計画について、大規模自然災害等に備え、人命保護や被害の最小化、経済社会の維持と迅速な復旧復興のため、近年の災害の教訓などを反映した計画へ改定してまいります。
 次に、『支え合う地域社会の推進』についてでございます。
 「地域福祉の推進」としましては、第2次江南市地域福祉計画に基づく事業を推進するとともに、少子高齢化や人口減少社会の中、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らしていくための包括的な支援体制を構築するため、重層的支援体制整備事業を本格的に開始し、地域全体で支え合う地域共生社会の実現を目指してまいります。
 次に、『介護保険制度の健全な運営』についてでございます。
 「介護保険サービスの提供、介護保険事業の適正運営」としましては、認知症の人が尊厳をもって安心して暮らし続けられる地域社会の実現を目指し、認知症施策推進計画を第10期江南市介護保険事業計画及び高齢者福祉計画と一体的に策定してまいります。
 次に、『障害者が生き生きと暮らせる支援の推進』についてでございます。
 「障害者の日常生活及び社会生活への支援」としましては、令和7年度に実施したアンケート調査により把握した地域の実情を踏まえ、障害者計画、障害福祉計画の策定を進めてまいります。
 次に、『保険年金制度の健全な運営』についてでございます。
 「医療保険の健全運営」としましては、福祉医療の全国現物給付化に向けて、関係機関と連携するための環境整備と、それに伴うシステム改修を実施してまいります。
 次に、『誰もが活躍できる健康な生活の確保』についてでございます。
 「感染症予防」としましては、帯状疱疹予防接種に要する費用の経済的な負担の軽減並びに健康の保持及び増進を図るため、継続して接種費用の一部を助成してまいります。
 「母子保健」としましては、生後9か月児健康相談を導入し、こどもの成長・発達を確認し、異常の早期発見や生活習慣、その他育児に関する指導を行い、こどもの健康の保持及び増進を図り、母親等の育児不安の軽減を図ってまいります。
 次に、『市民の安心を守る消防・救急体制の充実』についてでございます。
 「消防体制の充実」としましては、はしご付消防自動車1台を更新してまいります。

行政分野

 第5は、行政分野でございます。
 はじめに、『総合的な政策の推進と職員の人材育成』についてでございます。
 「中長期的な政策立案の推進」としましては、中長期視点に立った総合的なまちづくりの構想を示していくために、次期総合計画の策定に着手してまいります。
 「DXの推進」としましては、生成AIやAI-OCRの活用を引き続き推進し、デジタル技術を活用した行政事務のDXの推進を図ってまいります。
 また、自治体情報システムの標準化につきまして、一部機能の経過措置対応のため、確実に基幹システムの改修を進めてまいります。
 次に、『公平かつ適正な課税・収納』についてでございます。
 「公平かつ適正な課税」としましては、所得証明書を、マイナンバーカードを利用し開庁時間外でも取得することができるコンビニ交付サービスを開始してまいります。

 最後に、全分野にわたる取り組みとして、昨今の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対し、きめ細やかな支援を実施するために国が交付する、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、支援を必要としている方に、的確に支援を展開してまいります。
 支援策は市議会からの要望も踏まえ、足元の物価高への対応、地域経済への好循環、子育て支援など、生活者及び事業者に、広く多面的に行き届く内容といたしております。
 具体的には、19歳以上の市民を対象に、市内で利用可能な地域商品券を配布し、物価高による家計への圧迫感を軽減しながら、地域の消費を喚起し、市内事業者への支援につなげてまいります。
 また、全世帯を対象として、4月から翌年1月分までの水道基本料金の負担軽減を図ります。
 加えて、子育て世帯へは、保育園児、小学校児童及び中学校生徒の給食費保護者負担分の一部について補助を行い、食材料費の高騰分の影響が及ぶことのないよう対策を講じてまいります。
 そのほか、物価高騰の影響を受けている市内の第3次救急医療を担うJA愛知厚生連江南厚生病院に対し、円滑な事業運営に支障が生じないよう、応援金を交付し、地域の医療体制のバックアップを図ってまいります。

 以上、私の施政に対する所信を述べさせていただきました。
 本市が直面する財政状況においては、市民の皆様に対する責務をより果たすべく、行財政改革への取組を一層加速させていく必要があります。公共施設の再配置や既存事業の見直しなど、時には厳しい判断を迫られることもありますが、これもすべて、将来世代に負担を先送りせず、活力あるまちを未来へ繋いでいくために必要な決断であると考えております。
 同時に、デジタル技術の活用や財源確保の取組強化を通じて、限られた資源の中でも最大の効果を生み出し、市民の皆様の日々の暮らしの質を向上させていくため、知恵を絞り、工夫を凝らしてまいります。
 江南市に暮らすすべての世代が、住みよさを感じ、希望と活気に満ちた日々を過ごすことができる「すべての世代に実感できるしあわせ」の実現に向けて、市民の皆様をはじめ、議会の皆様と相互に連携・協働しながら、課題の解決に組織一丸となって取り組んでまいりますとともに、私自身、市民の皆様の声を真摯に受け止め、先頭に立って江南市政を推し進めるため、渾身の力を注ぎ込んでまいる所存でございます。
 何とぞ、市議会議員各位並びに市民の皆様のなお一層のご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げまして、私の施政方針とさせていただきます。

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