施政方針
令和7年市議会3月定例会における施政方針全文
本日ここに、令和7年江南市議会3月定例会が開会されるに当たり、私の施政に対する方針を申し述べまして、市議会議員各位並びに市民の皆様の深いご理解とご協力をお願い申し上げるものでございます。
私は、市政に対する基本方針である「市民の皆様との対話」を第一に心がけ、市民の皆様の声に耳を傾けながら、「地域とつくる多様な暮らしを選べる生活都市」の実現に向け、市政運営に邁進してまいりました。
さて、我が国においては、厳しい国際競争の中、重要政策課題として日本全体の活力を取り戻すことを掲げ、地域の活力を取り戻す地方創生の再起動、経済の活力を取り戻す「賃上げと投資が牽引する成長型経済」への移行、全世代型社会保障の構築等の3つの取組を強力に進めることで、地域の活力、経済の活力が低下していく流れを反転しようと、動き出しています。
本市におきましても、人口減少・少子高齢化といった厳しい社会情勢にある中で、働き方や価値観の多様化、デジタル技術の発展、脱炭素社会の実現など、新たな社会課題に対応していくため、第6次江南市総合計画後期基本計画に沿った、まちづくりを進めているところであります。
同時に、「市長の戦略政策」として掲げている「にぎわいと住みよさの向上」、「全世代への安心としあわせの提供」、「生きがいやコミュニティの創出」の3つの政策を柱として『すべての世代に実感できるしあわせ』をお届けできるよう、限られた財源の中で、複雑化・多様化する地域社会のニーズに対応していかなければなりません。
引き続き、安定した行財政運営基盤の構築を基本としながら、柔軟な発想と創意工夫により、効率的かつ効果的に地域課題の解決を図ってまいります。
次に、重点的に推進している主な事業について、市長の戦略政策の3つの項目に沿って述べさせていただきます。
1点目は、「にぎわいと住みよさの向上」に関する取り組みでございます。
ゼロカーボンシティ江南の推進といたしまして、新たに市役所本庁舎の省エネ診断を行うとともに、引き続き公共施設のLED化に取り組んでまいります。令和7年度は、消防署東分署、布袋北小学校グランド及び市営グランドの各施設についてLED化を行い、温室効果ガスの削減を図ってまいります。
2点目は、「全世代への安心としあわせの提供」に関する取り組みでございます。
こども関係施設の利便性の向上といたしまして、全ての小中学校の体育館に空調設備を設置し、熱中症対策をはじめとする児童生徒の学習環境の向上を図ると同時に、避難所としての環境も整えてまいります。
公共施設の再配置の推進といたしまして、令和7年9月の供用開始に向け、新学校給食センターの整備を着実に進めてまいります。
また、老人福祉センター解体後の跡地には、市内の児童館等の複数機能を集約した「ウィステリアプラザ」を愛称とする多世代交流施設を、令和8年7月の供用開始に向け整備を進め、多世代・多文化の交流機会の創出と、地域福祉の推進に取り組んでまいります。
加えて、あずま保育園、中央保育園の民設民営による統合保育園の「整備・運営」を行う民間事業者に対して、整備及び合同保育・合同調理に要する費用の補助を行い、令和8年度からのスムーズな園の運営に向けて取り組んでまいります。
他にも、宮田東保育園、藤里保育園の統合保育園の設計業務を進め、老朽化した公共施設の更新に合わせ、再配置を計画的に実施していくことにより、公共施設の総量を縮減するとともに、市民ニーズへの対応や市民サービスの向上を図ってまいります。
防災情報伝達の確実性の向上といたしまして、防災行政無線の老朽化に伴い、システムの更新に加え、音質改善を図る高性能スピーカーを設置するとともに、音声を補完する新たな戸別受信機を導入した防災行政無線の更新工事を実施してまいります。
3点目は、「生きがいやコミュニティの創出」に関する取り組みでございます。
誰一人取り残さない「SDGsでつながるまちづくり」による地域活性化といたしまして、国から選定を受けたSDGs未来都市などの取り組みを進めるための仕組みである、江南市SDGs官民共創プラットフォームを運営し、官民連携を促進してまいります。
それでは、令和7年度の予算編成の基本的な方針について、ご説明申し上げます。
我が国の経済は、内閣府による1月の月例経済報告では、景気は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復していると報告されております。
一方、本市の財政は、市の一般財源の根幹をなす市税は、全体として増額すると見込まれるものの、人口減少・少子高齢化への対応や多額の財政負担が必要となる大型事業を抱えていることから、健全な財政運営を継続するために、「選択と集中」により経営資源を確保しながら、市民ニーズに沿った事業へと見直しを行い、計画的で効率的な財政運営を進めていく必要があります。
こうした状況を踏まえて、第6次江南市総合計画に基づき編成しました令和7年度の当初予算は、一般会計で367億153万5,000円、令和6年度に比べて15.4%の増でございます。特別会計は4会計で、その総額は194億3,435万円、令和6年度に比べて0.7%の減でございます。
また、水道事業会計は25億2,253万3,000円、令和6年度に比べて4.3%の増、下水道事業会計は36億9,601万5,000円、令和6年度に比べて0.2%の増でございます。
全会計あわせますと、623億5,443万3,000円で、令和6年度に比べて8.5%の増でございます。
こうした状況の中、令和7年度における主な施策につきまして、第6次江南市総合計画に掲げます5つの分野別に方針を述べさせていただきます。
まちづくり分野
第1は、まちづくり分野でございます。
はじめに、『快適な生活環境の維持』についてでございます。
「環境保全への意識の高揚」としましては、地球温暖化対策として、公共施設への電気自動車充電設備の設置など、市が率先して、脱炭素社会の実現に向けた施策を実施してまいります。
「ごみの適正な収集、運搬、処分」としましては、新ごみ処理施設建設事業につきまして、令和10年度の供用開始に向けて、尾張北部環境組合が主体となって事業を進めてまいります。
次に、『にぎわいあるまちづくりの推進』についてでございます。
「市民の足の確保」としましては、市民の移動ニーズの多様化及び既存の公共交通の課題に対応し、地域特性に適した持続可能な公共交通の確保・維持・改善を図るため、地域公共交通計画の策定に向けて公共交通に関する基礎調査と地域課題の分析等を進めてまいります。
「中心拠点の基盤整備」としましては、布袋駅周辺においてtoko+toko=labo(トコ・トコ・ラボ)南東側道路の整備に係る用地取得を進め、江南駅周辺においては、交通量調査や関係機関との協議結果を踏まえ交通環境改善方策等の検討を進めてまいります。
「道路交通ネットワークの整備推進」としましては、都市計画道路江南通線の用地取得に向け調査を進め、都市計画道路木曽川古知野線については、一宮市境の未整備区間を整備してまいります。
次に、『生活にゆとりとうるおいを生む公園緑地推進』についてでございます。
「都市公園等の整備推進」としましては、ごみ処理施設整備・運営事業に伴う地域振興策事業により、中般若地区に公園の整備を進めてまいります。
次に、『生活を支える道路の整備と維持管理』についてでございます。
「道路の整備及び維持管理」としましては、道路施設の健全性を確認するために定期点検を実施し、点検結果に応じて計画的に修繕を行うことにより、道路施設の長寿命化を進めてまいります。
また、ごみ処理施設整備・運営事業に伴う地域振興策事業により、草井地区の道路改修を進めてまいります。
次に、『浸水被害のないまちづくりの推進』についてでございます。
「雨水貯留機能の強化と河川・排水路の改修整備」としましては、雨水貯留機能の強化を目的に、古知野高等学校への雨水貯留施設整備工事において、雨水貯留施設に雨水を取り込む流入管布設工事を継続して行ってまいります。また、古知野南小学校への雨水貯留施設整備に係る流入・流出管布設工事に着手するとともに、河川の拡幅整備などにつきましても、引き続き県に対しまして、早期整備を要望し、さらなる治水安全度の向上に取り組んでまいります。
次に、『公共下水道の普及促進』についてでございます。
「下水道管きょの建設・維持管理及び普及促進」としましては、下水道の普及促進のため、効率的な整備を進めるとともに、供用区域内の未接続世帯の早期接続を促すため、啓発活動等を継続して実施してまいります。
次に、『安全な水の安定供給』についてでございます。
「水道事業の健全な経営」としましては、水道事業を安定的に継続していくため、中長期の経営収支計画である経営戦略に基づき、適正かつ効率的な経営を推進してまいります。
「水道施設の整備と水道水の安定供給」としましては、地震被害を最小限に抑えるため、基幹管路及び配水管の耐震化を計画的に進めてまいります。
ひとづくり分野
第2は、ひとづくり分野でございます。
はじめに、『心豊かな子どもの育成支援の推進』についてでございます。
「子どもを育成する環境の充実」としましては、教室に入れない児童の居場所づくりのため、現在小学校3校に設置している校内教育支援センターを、新たに小学校1校に増設してまいります。
次に、『地域の特色を活かした芸術・文化・交流の推進』についてでございます。
「芸術文化の振興」としましては、老朽化が進んでいるHome&nicoホールの音響設備の更新を図ってまいります。
次に、『地域が支える子育て支援の推進』についてでございます。
「働きながら子育てする家庭への支援」としましては、需要の増加する3歳未満児を対象とした小規模保育施設の整備を行う民間事業者に補助を行い保育サービスの充実を図るとともに、保育園の老朽化した空調設備の改修に向けた設計を行い、公共施設の計画的な予防保全を図ってまいります。
「遊びを通じた楽しく豊かな子育ての実現」としましては、ニーズの高い学童保育の支援員不足の解消を図るため、継続して人材派遣により必要な支援員を確保し、安定した運営を図ってまいります。
しごとづくり分野
第3は、しごとづくり分野でございます。
はじめに、『地域の雇用を支える産業の育成支援』についてでございます。
「商工業の活性化」としましては、創業支援補助金の交付や市内金融機関等との連携により、創業・起業を志す方を支援してまいります。
「企業誘致の推進」としましては、雇用の安定と創出や税収の増加等、活力のあるまちづくりを図るため、安良区域への企業誘致を継続するとともに、曽本地区新工業用地につきましては、地区計画の策定など、関係機関との協議を踏まえ、事業を進めてまいります。
次に、『農業の安定経営と農業施設管理』についてでございます。
「農業の安定経営のための支援と農業用施設の適正管理」としましては、新規就農者などの農業者に対する支援や、農地中間管理機構を活用した農地の集積・集約化など、引き続き適正な農地の保全に向けて取り組んでまいります。
また、安定的な農産物の生産や農業経営の実現を図るため、老朽化が進む各土地改良区の用排水路などの改修や、暗きょ化された宮田導水路上部の遊歩道整備を行う県営事業に対して、負担金を支出してまいります。
ちいきづくり分野
第4は、ちいきづくり分野でございます。
はじめに、『安心・安全な地域づくりの推進』についてでございます。
「災害対策活動の充実・強化、有事対策の確立」としましては、高度情報通信ネットワークについて、機器等の老朽化や更なる耐災害化、高速化及び大容量化に対応するため、次世代高度情報通信ネットワークへの更新を行ってまいります。
次に、『支え合う地域社会の推進』についてでございます。
「地域福祉の推進」としましては、第2次江南市地域福祉計画に基づき、複雑化・複合化した課題や制度の狭間にあるニーズに対応するため、重層的支援体制整備事業を構築し、市民一人ひとりが生きがいや役割を持ちつつ、支え合い、助け合いながら暮らせる地域共生社会の実現を目指してまいります。
次に、『介護保険制度の健全な運営』についてでございます。
「介護保険サービスの提供、介護保険事業の適正運営」としましては、高齢者が住み慣れた地域で生きがいをもって暮らすことができるよう、介護予防活動の支援、普及及び啓発を行ってまいります。
次に、『障害者が生き生きと暮らせる支援の推進』についてでございます。
「障害者の日常生活及び社会生活への支援」としましては、障害者施策を総合的かつ計画的に推進するため、理念や方針、施策・事業を定める第4次江南市障害者計画の策定を進めてまいります。
次に、『誰もが活躍できる健康な生活の確保』についてでございます。
「感染症予防」としましては、おたふくかぜの予防接種を奨励し、重症化の予防及び集団発生の予防を図るため、接種費用の一部を助成してまいります。
「母子保健」としましては、特定不妊治療に要する費用の経済的な負担の軽減並びに少子化対策の促進を図るため、治療を受ける夫婦に対して治療費用の一部を助成してまいります。
次に、『市民の安心を守る消防・救急体制の充実』についてでございます。
「消防体制の充実」としましては、災害対応特殊救急自動車及び小型動力ポンプ付積載車を各1台更新してまいります。
また、震災時においての消防水利を確保するため、引き続き経年した防火水槽に鋼製タンクを設置し、震災対応化を図ってまいります。
行政分野
第5は、行政分野でございます。
はじめに、『地域協働の推進』についてでございます。
「地域協働の促進」としましては、地域交流センターの運営により、様々な活動主体の交流を創出するとともに、各種相談や講座等を実施し、引き続き地域の活動を支援してまいります。
次に、『総合的な政策の推進と職員の人材育成』についてでございます。
「職員の人材育成と適正な人事管理」としましては、令和6年度に構築しました人事管理に関する庶務管理システムを本稼働させ、事務効率の向上を図るとともに、職員の働き方改革を推進してまいります。
「DXの推進」としましては、生成AIやAI-OCRの活用を引き続き推進するとともに、BPR支援システムを本格導入し、デジタル技術を活用した行政事務のDXの推進を図ってまいります。
また、国が目標として定める令和7年度末までの標準準拠システムへの移行に向けて、安全に移行作業を行うとともに、移行後の稼働が安定したものとなるよう、市の基幹系システムや各担当課の個別システムの改修等を確実に進めてまいります。
次に、『公平かつ適正な課税・収納』についてでございます。
「公平かつ適正な課税」としましては、125cc超250cc以下の二輪の軽自動車に係る軽自動車税申告手続きのオンライン化が全国一斉に開始されるため、基幹系システムの改修を行ってまいります。
次に、『適正かつ効率的な事務による開かれた行政』についてでございます。
「資産の適正な管理運用」としましては、市民サービスの向上を目的として、直接担当部署につながるよう庁内電話機能にダイヤルインを導入してまいります。
次に、全分野にわたる取り組みとして、エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対し、きめ細やかな支援を実施するため、国の交付金を有効に活用し、支援を必要としている方に、効果的な事業を広く展開してまいります。
生活者支援といたしましては、省エネ家電の利用促進として、エアコン、冷蔵庫の買い換えに対し補助を行います。また、子育て世帯への支援として、年度を通じて学校給食費の負担軽減を図ります。
事業者支援といたしましては、物価高騰による影響を緩和し、事業の安定化を図るため、市内中小企業者、介護サービス事業所、障害福祉サービス等事業所、医療機関等へ支援金を交付し、農業従事者が加入する農業経営収入保険料の一部について助成を行います。
また、生活者及び事業者への支援といたしまして、水道料金の2か月分の基本料金の負担軽減を図ります。
以上、私の施政に対する所信を述べさせていただきました。
昨年6月に、市制施行70周年を迎え、「あすへと続く 私たちのまち 江南」というキャッチフレーズのもと、様々な記念事業を行ってまいりました。これからも愛され続ける江南市を目指すとともに、住みたい、住み続けたい江南をあすへとつなぐため、次の一歩を踏み出してまいります。
SDGs未来都市として、中長期的な視点に立ち、誰一人取り残さない持続可能なまちづくりを進めていくため、協働の大切なパートナーであります市民の皆様を始め、議会の皆様とも相互に連携し合いながら、様々な事業を推進していくとともに、私自身、先頭に立って江南市政を牽引するため、全力を傾注してまいります。
何とぞ、市議会議員各位並びに市民の皆様の深いご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げまして、私の施政方針とさせていただきます。
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