男女共同参画社会を目指して(コラム)

ページID 1007121  更新日 令和7年1月7日

印刷大きな文字で印刷

みんなが幸せな社会のために174

アンコンシャス・バイアスとは

 アンコンシャス・バイアスとは、「無意識の思い込み」であり、誰もが潜在的に持っている思い込みのことです。これまでの経験や見聞きしてきたことなどから生み出されるため、完全に払拭するのは難しいかもしれません。しかし、気付かないままでいると自分や周りの人の可能性を狭めてしまったり、誰かを傷つけてしまったりする場合があります。

 内閣府男女共同参画局では、第5次男女共同参画基本計画に基づき、アンコンシャス・バイアスについて、気付きの機会を提供し、理解を促すことでその解消を図ることを目的に、令和3、4年度に性別による無意識の思い込みに関する調査を実施しました。令和4年度調査において、家庭・コミュニティ領域と職場領域での性別役割、その他性別に基づく思い込みの41項⽬について、 ⾃分の考えにあてはまると回答した者が多かった項目は次のとおりです。

【性別役割意識調査(令和4年度)】

男性上位10項⽬ (%)

 1 男性は仕事をして家計を⽀えるべきだ 48.7

 2 ⼥性には⼥性らしい感性があるものだ 45.7

 3 ⼥性は感情的になりやすい 35.3

 4 デートや⾷事のお⾦は男性が負担すべきだ 34.0

 5 育児期間中の⼥性は重要な仕事を担当すべきでない 33.8

 6 ⼥性はか弱い存在なので、守られなければならない 33.1

 7 男性は結婚して家庭をもって⼀⼈前だ 30.4

 8 男性は⼈前で泣くべきではない 28.9

 9 ⼥性は結婚によって、経済的に安定を得る⽅が良い 28.6

10 共働きでも男性は家庭よりも仕事を優先するべきだ 28.4

 

⼥性上位10項⽬ (%)

 1 男性は仕事をして家計を⽀えるべきだ 44.9

 2 ⼥性には⼥性らしい感性があるものだ 43.1

 3 ⼥性は感情的になりやすい 37.0

 4 育児期間中の⼥性は重要な仕事を担当すべきでない 33.2

 5 ⼥性は結婚によって、経済的に安定を得る⽅が良い 27.2

 6 ⼥性はか弱い存在なので、守られなければならない 23.4

 7 共働きでも男性は家庭よりも仕事を優先するべきだ 21.6

 8 デートや⾷事のお⾦は男性が負担すべきだ 21.5

 9 組織のリーダーは男性の⽅が向いている 20.9

 9 ⼤きな商談や⼤事な交渉事は男性がやる⽅がいい 20.9

 

 男⼥ともに「男性は仕事をして家計を⽀えるべきだ」という回答が⼀番⾼かった。「男性は〜べきだ」という次の3項⽬、「デートや⾷事のお⾦は男性が負担すべきだ」(男性34.0%、⼥性21.5%)、「男性は結婚して家庭をもって⼀⼈前だ」(男性30.4%、⼥性17.9%)、「男性は⼈前で泣くべきではない」(男性28.9%、⼥性17.6%)は、男⼥差が⼤きく開いた。

(内閣府男女共同参画局による、令和4年度 性別による無意識の思い込み (アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究 調査結果より抜粋)

 

 一人ひとりがアンコンシャス・バイアスに向き合わなければ、個人には成長機会の損失、社会や組織にはコンプライアンス違反といったネガティブな影響が出てしまう可能性があります。アンコンシャス・バイアスを減らすために、次の3つのポイントを意識してみましょう。

(1)「べき」「普通は…」に注意!

 「男性なら残業するべき」、「普通は女性なら結婚するものだ」本当にそう言い切れますか?「べきだ」といっ た押し付けの言葉や「普通は…」といった決めつけの言葉が出たら、立ち止まって考えてみましょう。

(2)相手の「サイン」を見逃さない

 家族や友人、同僚と話しているときに、急に相手の表情が曇ったり、声のトーンが変わったりしたことはありませんか?そんなときは、自身のアンコンシャス・バイアスから出た言動で相手を傷つけたのではないかと振り返ってみてください。

(3)常に自分に問いかける

 先にも説明したとおり、アンコンシャス・バイアスを完全に払拭するのは難しいです。だからこそ、常に自身の言動を振り返り、問いかけることが大切です。違和感のあったことをメモしていけば、自分の考え方や物の見方の傾向がつかめるかもしれません。

このページに関するお問い合わせ

企画部 市民サービス課
〒483-8701 愛知県江南市赤童子町大堀90
電話:0587-54-1111 ファクス:0587-56-5951
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。