高齢者の帯状疱疹予防接種
帯状疱疹ワクチンの定期予防接種を令和7年4月1日から開始します。
帯状疱疹ワクチンは、国において、予防接種法に基づく「定期予防接種」に位置づける方針が示されたことから、高齢者等の重症化予防を目的として、令和7年4月から接種を開始します。接種を希望する方は、制度内容やワクチンの効果をよくご確認いただいた上で接種をご検討ください。
(注意)令和7年1月24日時点の情報のため、変更となる場合がありますので、ご了承ください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)を引き起こすウイルスによって引き起こされる病気です。水痘にかかった後、このウイルスは神経に潜伏し、免疫力が低下したり年齢が上がったりすることで再活性化し、帯状疱疹として現れることがあります。
発症すると、一般的に数日から10日ほど神経痛のような痛みを感じ、身体の左右どちらか一方の神経に沿って発疹や水ぶくれが赤く帯状に広がります。発症部位によっては、角膜炎等による視力低下、耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺などの合併症が生じることがあります。また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。
発症予防のためには、予防接種を受けるほか、食事のバランスに気をつける、睡眠をきちんととるなどの規則正しい生活習慣や適度に体を動かすことなど、帯状疱疹になりにくい体作りが大切です。
定期予防接種
対象者
接種時に江南市に住民登録があり、当該年度において以下の表に示す年齢となる方
※過去に帯状疱疹ワクチンを接種した人は、原則として定期接種の対象外となります。既に一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種として扱います。
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制度内容 |
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定期接種対象者 | ・当該年度に65歳になる者 ・60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスにより、免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する者(身体障害者手帳1級程度) |
経過措置対象者 | ・令和7年度から令和11年度(5年間)の各年度において、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる者 ・101歳以上の者(令和7年度のみ) |
【令和7年度の対象者】
年齢と生年月日の早見表です。
年齢 |
生年月日 |
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65歳 | 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日 |
70歳 | 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日 |
75歳 | 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日 |
80歳 | 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日 |
85歳 | 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日 |
90歳 | 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日 |
95歳 | 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日 |
100歳 | 大正14年4月2日~大正15年4月1日 |
100歳以上 | 大正14年4月1日以前に生まれた方 |
使用するワクチン
乾燥弱毒生水痘ワクチン(1回接種)または乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(2回接種)のいずれかを、接種を受ける人が選択します。
帯状疱疹ワクチンの交互接種(2種類の異なるワクチンを組み合わせて接種すること)はできません。
ワクチンの対照表です
ワクチン名 | 乾燥弱毒生水痘ワクチン【ビケン】 | 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン【シングリックス】 |
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ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 | 1回 | 2回 |
接種方法 | 皮下接種 | 筋肉内接種 |
接種間隔 |
麻しん風しん等の生ワクチンを接種 した場合は、27日以上あける |
2か月以上あけて2回接種(筋肉内接種) |
1年後の 発症予防効果 |
約60% | 約90%以上 |
効果の持続 | 約5年 | 9年以上 |
接種を 受けられない方 |
・発熱している人 ・重篤な急性疾患にかかっている人 ・本剤の成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある人 ・免疫機能に異常のある疾患を有する人 ・免疫抑制をきたす治療中の人 |
・発熱している人 ・重篤な急性疾患にかかっている人 ・本剤の成分によってアナフィラキシーをを起こしたことがある人 |
副反応 |
注射部位の痛み、腫れ、発赤、かゆみなど まれにアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病など重篤な副反応が現れることがあります。 |
注射部位の痛み、腫れ、発赤、筋肉痛、発熱、頭痛、疲労、悪寒など まれにアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病など重篤な副反応が現れることがあります。 |
※医療機関によって取り扱うワクチンは異なります。予約時に実施医療機関へご確認ください。
接種期間
令和7年4月1日(火曜日)から令和8年3月31日(火曜日)まで
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン)は、免疫を獲得するために、2回の接種を行うワクチンです。1回目接種から2か月以上の間隔を空けて、2回目の接種を行う必要があるため、2回目の接種が令和8年3月31日までに完了するよう、余裕をもって接種を開始してください。期間を超えて接種したものは、任意接種となり全額自費になります。
自己負担金
決まり次第、更新します。
※ビケン(生ワクチン)またはシングリックス(不活化ワクチン)どちらか一方が定期接種の対象になります。
生活保護世帯の方
接種をする前に、保健センターで手続きをすると自己負担金が免除になります。お持ちの方はマイナンバーカードをお持ちください。接種後の申請はできませんので、ご注意ください。
接種の方法
決まり次第、更新します。
実施医療機関
・江南市、犬山市、扶桑町、大口町の受託医療機関
決まり次第、更新します。
・江南市、犬山市、扶桑町、大口町以外で接種希望される方は事前に手続きが必要です。
当日、広域用の予診票、連絡票をお渡しします。時間に余裕をもって来所してください。
手続きの内容については、下記よりご確認ください。
予防接種の効果
帯状疱疹の予防接種は、発症自体を防ぎ、万が一発症しても重症化を防ぐ効果が期待できます。特に高齢者や免疫力が低下している人々には重要な予防手段となります。帯状疱疹が回復した後に長期間にわたって続く痛み、帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症リスクも低下させることがわかっています。
注意事項
次の方はかかりつけ医とよくご相談ください
・心臓血管系の疾患、じん臓疾患、肝臓疾患、血液疾患等の基礎疾患を有する方
・予防接種で接種後2日以内に発熱の見られた方
・全身性疾患等のアレルギーを疑う症状を起こした方
・過去にけいれんを起こしたことがある方
・過去に免疫不全の診断がされている方および近親者に先天性免疫不全の方がいる方
・ワクチンの成分に対してアレルギーを起こす恐れのある方
予防接種を受ける前の注意
・予防接種について、十分に理解・納得した上で接種を受けましょう。気にかかることや、わからないことは、接種する医師や看護師に相談してください。
・予診票は接種できるかどうか判断する大切な情報です。基本的には接種を受けるご本人が責任をもって記入し、正しい情報を医師に伝えてください。
予防接種を受けた後の注意
・予防接種を受けた後30分間は、急な副反応が起こることがあります。医師(医療機関)と連絡が取れるようにしておきましょう。
・接種当日はいつも通りの生活をしてかまいませんが、激しい運動や大量の飲酒は避けてください。接種当日の入浴については差し支えありません。ただし、接種したところをこすらないでください。
・接種後に発熱したり、接種した部位がはれたり赤くなったりすることがありますが、一般的にその症状は軽く、通常は数日中に消失します。
・接種した部位が痛みや熱をもってひどくはれたり、全身のじんましん、繰り返しの嘔吐、顔色の悪さ、低血圧、高熱などが現れたら、ただちに医師(医療機関)の診療を受けてください。
健康被害救済
定期接種により引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済の対象になります。その因果関係を専門家の審査会で審議し、認定された場合は市町村より医療費等の給付が行われます。
このページに関するお問い合わせ
健康こども部 健康づくり課(江南市保健センター)
〒483-8157 愛知県江南市北山町西300
電話:0587-56-4111 ファクス:0587-53-6996
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。