江南市国民健康保険の現状と財政状況
1.被保険者数の推移
被保険者数は、後期高齢者医療制度への移行者の増加、社会保険の適用拡大などの理由により、年々減少を続けています。
また、0歳から74歳までの年齢構成は、【0歳~19歳】の割合が8.3%、【20歳~39歳】の割合が12.4%と非常に少なく、反対に【65歳~74歳】の割合が45.6%と被保険者全体の半数近くを占めています。
2.一人あたり保険給付費の増加
保険給付費(医療費のうち保険者が負担する費用、出産育児一時金、葬祭費など)の総額は、被保険者の減少により減少していますが、令和3年度のみ一時的に増加しています。
また、保険給付費の総額を被保険者数(各年度の平均被保険者数)で割って算出した、一人あたり保険給付費(被保険者一人に対して1年間に要する保険給付費)は、被保険者の高齢化や医療技術の高度化などにより、年々増加しています。
3.財政状況(令和5年度決算)
歳入のうち、約8割を県支出金と繰入金が占めており、残りを国民健康保険税などで賄っています。また、歳出は、約7割を保険給付費が占めています。
江南市は、被保険者の負担を抑えるため、基金の取り崩しや一般会計からの繰入れを行ってきました。
しかし、一人あたりの保険給付費が年々上昇を続ける中で、一般会計からの繰入金は削減・解消することが求められており、財源の確保が厳しくなっている状況にあります。
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