女房奉書
- 所在地 前飛保町
- 所有者等 曼陀羅寺
- 種類 書跡
- 指定年月日 昭和47年2月8日
天皇の意思を伝える文書の中には色々なものがありますが、ひとつは綸旨といって蔵人(天皇の近くにはべって文書等をつかさどる人)すなわち、男子が書くものであります。もうひとつは女房奉書といいます。女房奉書というのは古文書の一形式を意味するもので、天皇の側近の女房(宮中に仕えた高等女官)が天皇の出された勅旨を奉じて仮名文の消息体(手紙文の形式)で書いて出す文書のことをいいます。
この書式は鎌倉時代に始まり、室町時代が最も盛んで、その後も明治の始め頃まで使われました。書き方は散らし書きで、料紙は竪紙が普通ですが中には折り紙もありました。差出書は書かず端裏に「仰」と書くので、仰書ともいいました。
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