曼陀羅寺縁起
- 所在地 前飛保町
- 所有者等 曼陀羅寺
- 種類 書状
- 指定年月日 昭和47年2月8日
曼陀羅寺は今をさかのぼること672年前の元徳元年(1329)「太平記」の語られた時代に、藤原師継の所領である村久野の庄に後醍醐天皇の勅命を受け、帝業の隆盛と戦死した勤皇の志士の冥福と北条氏の調伏を祈って建立されたといわれています。正堂は紫宸殿に、中門は建礼門に模して創建し、開山は天真乗運上人(後醍醐天皇の叔父)です。その後、縁起にもあるように幾多の変遷を経て、徳川時代になり、源敬公、初代尾張藩主義直の自筆による曼陀羅寺縁起を受けました。その内容は、寺の由緒・寺領など書いた書状です。原文を直訳すると次のとおりとなります。
「曼陀羅寺縁起 日輪山
一、曼陀羅寺 尾州葉栗郡前飛保村
元徳元年、天真乗運上人開基の地、浄土西山派田舎之本寺也。空光上人在院の時、寛正三年六月二十二日上人霊夢の告在り、翌朝日東天に輝く時、曼陀羅像出現せり。此の寺初め円福寺と号す。今霊瑞により、改めて日輪山曼陀羅寺と号す。開山以来、代々紫衣を着す。然るに明応元年寺院炎上綸旨焼失、着意の事暫く断絶す。天文十年三月二十五日勅願寺並びに代々香衣の綸旨、顕忠上人之を拝受し、勅願寺為り。故に浄土三國伝来祖師等一流の譜脈を許す。
右寺領二百三十一石 前飛保村」
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