くらしのワンポイント(2021年4月)
リチウムイオン電池の発煙、発火事故が発生しています
充電することにより繰り返し使用できるリチウムイオン電池は、高容量化、小型化、そして安全性の確保によって利便性が向上し、スマートフォンやタブレット端末、モバイルルーターなど、様々な身近な商品に使用されるようになっています。特にスマートフォンは普及が進み、総務省の「令和元年通信利用動向調査の結果」によると、令和元年の世帯保有率は83.4%にものぼります。
近年、電車内などで、カバンに入れていたモバイルバッテリー等からの発煙、発火といった事故がしばしば報道され、それらは機器に内蔵されたリチウムイオン電池が出火元とされています。PIO-NET(※)にも「充電端子が発熱、発煙した」「リチウムイオン電池が膨張した」「スマートフォン本体が発熱した」といったリチウムイオン電池や充電の際の危害や危険に係る相談が継続的に寄せられております。
※PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センターをネットワークで結び、消費者から消費生活センターに寄せられる消費生活に関する苦情相談情報(消費生活相談情報)の収集を行っているシステムのこと。
相談事例
【事例1】スマホを就寝中に充電していたら、起きた時に焦げた臭いがして、充電器とスマホ本体の差し込み口が焦げていた。
【事例2】約1年前にネット通販で購入した外国製モバイルバッテリーのリチウムイオン電池が膨らみ、破裂しそうになった。危険。注意喚起してほしい。
【事例3】夫が電車内で携帯電話を充電していたら、モバイルバッテリー加熱、発火し、車両火災になった。
消費者へのアドバイス
- 充電端子に導電性の異物や液体が付着した状態や、無理な力が加わって、変形や破損した状態で充電したり、充電器にケーブルを差したまま放置しておくと、充電端子が発熱、焼損することがあります。充電端子が熱くなったり、異臭や充電できないなどの異常があった場合には、直ちに使用を中止しましょう。
- 一般的に、リチウムイオン電池は充放電の繰り返しのほか、満充電や電池切れ状態での保管による劣化等により、膨張することがあります。また、高温環境での使用や、衝撃が加わることなどによって劣化を早めたり、発煙・発火を伴う事故につながる可能性も考えられます。持ち運びや保管の際は取り扱いに注意し、リチウムイオン電池の膨張がみられた場合は使用を控え、交換または適切に廃棄しましょう。
- USBコネクタを有する充電器は、純正品でなくてもコネクタ形状が一致していれば差し込むことはできますが、定格出力を超える機器を接続すると見た目に変化はなくても、充電器が高温になることがあります。充電器に表示されている定格出力を確認し、スマートフォンやモバイルバッテリーなどの仕様に応じて、適切な充電器を使うようにしましょう。
- リチウムイオン電池を搭載したスマートフォンや充電器はアプリ・動画の再生や充電中に発熱します。それらをポケットやカバン、布団の中など、熱がこもる環境に置いておくと放熱が妨げられて、さらに高温になることがあります。リチウムイオン電池を搭載した機器や充電器は、使用中や充電中に発熱することを認識し、熱がこもる環境に置かないように心がけましょう。
- 電気用品安全法に適合していない充電器やモバイルバッテリー等の事故に関する相談が寄せられています。購入の際は、製造・販売元や型式・仕様を確認しましょう。また、充電器やモバイルバッテリーについては、PSEマーク(※)が表示されていることも確認しましょう。
※ PSEマークとは、電気用品安全法の基準をクリアした電化製品に掲示される印のこと。
トラブルの相談
市消費生活センター 電話:53-0505
毎週月曜から金曜日 午前9時から正午、午後1時から午後4時30分
(祝休日および年末年始を除く)
消費者ホットライン
電話:188(イヤヤ!)
このページに関するお問い合わせ
企画部 市民サービス課
〒483-8701 愛知県江南市赤童子町大堀90
電話:0587-54-1111 ファクス:0587-56-5951
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。